Vol.1 歴史編〈NAO LINGERIE 〜歓びと苦悩の舞台裏〜〉

銀座サロンは、2024年2月27日をもちまして、
賃貸契約満了のため、クローズする運びとなりました。

約9年間に渡り、多くのお客様にご来店いただけましたこと、心より御礼申し上げます。
銀座サロンでの約9年間の感謝の気持ちを込めて、銀座サロンとオンラインショップで特別なセールを開催いたします。

セールは、3つの構成となっております。
vol.1 【歴史編】
vol.2 【情熱編】
vol.3. 【誇りと尊厳編】

それぞれのテーマに合わせたセール商品が追加されていきます。
ナオランジェリーのこれまでの軌跡を一緒に辿りながら、
セールも合わせて楽しんでいただけますと幸いです。

セール商品はこちら


Vol.1 歴史編〈NAO LINGERIE 〜歓びと苦悩の舞台裏〜〉

ナオランジェリー銀座サロンは、オーナー・デザイナーNAOが約9年前にたった一人でオープンしました。
銀座サロンをスタートする前は、白金にあるマンションを自宅兼事務所として使用していました。

銀座8丁目にある小さな古いビルの螺旋階段を上がった5階には、NAOの好きなものだけが詰め込まれた隠れ家のようなスペースが広がっています。



世界中から集めたアンティーク、オリジナルの香り、華やかなランジェリーが並んだサロンは、ラグジュアリーでありながら、お友達のお家に遊びに来たようになぜかほっとする、不思議な魅力のあるサロンとなりました。



ランジェリーの世界は、華やかで煌びやかなイメージを持たれやすいですが、新規参入が難しいと言われる下着業界でブランドを設立し、店舗を持ち続けるということは苦難の連続でした。

設立にあたって、ロールモデルとなるような下着ブランドもなく、下着業界にツテもないため、生地を買うことすら大変で、全く取り合ってもらえない。頭を下げ続ける毎日の中で、協力してくださる工場さんが見つかり、少しずつ形になっていきました。

約1年間ものづくりに集中し、やっと完成することができました。
2013年10月に上海モードランジェリー展に参加しました。参加者は上海ファッションウィークでランウェイすることができたので、世界でのお披露目からスタートしました。



日本に帰国してすぐに、初めての展示会を開催しました。当時はまだSNSも今ほど流行していなかったため、お客様は友人からのスタートでした。一番最初のお披露目展示会は約150名ほどの沢山の友人が駆けつけてくれました。

そこから、ご紹介やメディア記事を見つけて足を運んでくださり、少しずつ輪が広がっていきました。今では本当に有難いことに、全国各地にご愛用くださるお客様がいらっしゃいます。



銀座サロンだけでなく、さまざまな大手百貨店でもポップアップをさせていただくことができました。2018年には、個人ブランドでは異例の日本橋高島屋に常設店がスタート(現在は閉店)、そのほかにも全国の百貨店からお声がけいただき、伊勢丹新宿店では現在も毎年ポップアップをさせていただいています。

▲当時の日本橋高島屋常設の様子

▲新宿伊勢丹でのポップアップ

また、多くのメディアにも出演し、テレビ番組では「ガイアの夜明け」、「セブンルール」、雑誌・ウェブマガジンでは、「Forbes JAPAN」、「WWD JAPAN」そのほか数多くのテレビ番組、ラジオ、雑誌に取り上げていただきました。


名もない、投資家もつけていないNAOがたった一人で立ち上げた個人ブランドは、皆様のお陰で多くの方に知っていただけるようになりました。

その当初から、今でも変わらずNAOが目指していることは、ナオランジェリーが誰かの心の居場所になるということです。

幼少期からどこにも居場所がないと感じていたNAOにとって、美しいランジェリーは不安や寂しい心を包み、癒してくれる存在でした。ランジェリーに何度も救われた経験から、ランジェリーには自分を守る力があると実感しています。

人は、社会で生きていく上で様々な喜びや葛藤があると思います。心身の調子が良い時、優れない時、体重の増減が激しい時期やライフステージが変わる時もあると思います。女性は、加えて月のサイクルや妊娠出産など、日々の変化が多いです。

私たちは、皆さんがどのような状況の時も、心と体に寄り添い、ナオランジェリーを通して心が満ちるお手伝いをさせていただけましたら、それ以上の喜びはありません。

それは、銀座サロンがクローズしても変わらず、持ち続けていく私たちの想いです。

 

 

→「vol.2 情熱編」はこちらからご覧いただけます。

vol.3 誇りと尊厳編」はこちらからご覧いただけます。