【Grace act. 】vol.1 社会貢献活動を始めた原点
みなさま、こんにちは。
デザイナーのNAOです。
ナオランジェリーでは、独自の社会貢献活動を『Grace act.』と称し、少しずつではありますが活動しております。現在は、養護施設の子どもたちへ下着を寄付する社会活動を行なっています。
何故、そのような活動をしているのか、私自身の原点からお話させていただきたく存じます。
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VOL.1
児童養護施設との関わりは、”養育を語る会”が原点
ナオランジェリーでは、2019年からご縁のある児童養護施設へ下着の寄付する機会をいただきました。2013年に起業する前から、ブランドをたちあげた暁には、いつの日か子どもの役に立てるような活動をすると決めていました。
理由は後ほど説明いたしますが、実際に寄付活動を始めることができたのは、2019年のことです。起業後6年の歳月がかかってしまいましたが、ご縁をいただけましたことに感謝しています。
私が初めて児童養護施設を訪れることができたのは、2008年24歳でした。当時勤めていた建築専門シンクタンクの社長が、「菜緒にぴったりの会があるから来なさい」と突然声をかけられて参加したのが”養育を語る会”でした。
養護施設の理事長や施設長が集い、養育についての話し合いや勉強会で、約2年弱参加する機会をいただきました。社長が記録の担当でしたので、部下として書記係をすることもありました。会議室での話し合いだけでなく、養護施設「光の子どもの家」(埼玉県)を訪問する機会があり、子どもたちと交流することもありました。
また、養護施設のドキュメンタリー映画「隣る人(http://www.tonaru-hito.com/)」を鑑賞するなど、養育について少しづつ学ぶことができました。退社してからその会に参加することはかないませんでしたが、いつかまた養護施設の子どもたちに関わる取り組みをしたいという気持ちがいつも私の心にありました。
当時の社長は「菜緒を見ていると、”私はここにいるんだ!誰か気がついて!“という叫びを感じ」「ぴったりな会がある」と声をかけて下さったのだということを後で話してくださいました。
小さい頃から、自分の心が安心できる居場所を探し求め、学校でもグループにはなかなか馴染めず一匹狼タイプだった私は、強気な面もあるものの自分の存在意義がわからなくなる時もあり、誰かに依存し委ねすぎ、依存された側が鬱陶しく感じ当然のこと離れていく・・・その繰り返しで、増幅された寂しさを抱えたまま社会人になりました。
お酒を飲めるようになると、皆でいるときは声が大きくなり楽しいのに、帰宅して1人になるとあまりにも寂しく感じ、夜中なのに友人に電話をかけたり、一人で泣いたり、髪の毛を掻きむしったりしていました・・・そんな姿を温かい目で見守ってくださった社長でした。
それ以来、自分を見つめ直すことや、友人知人との関係性構築の失敗などの経験を踏まえて、物事をポジティブに捉える練習をし(それまで、自分がネガティブだと気がついていませんでした!)、自分を理解できたことで、自らを大切にしていく良いきっかけとなりました。
小さいながらにも死にたいと思ったことのある小学校4年生の時の私に、今の私が伝えてあげたいことは、「絶対大丈夫。もう少し歩んでいたら、必ず愛を教えてくれる人がいるよ。そして、あなたはかけがえのない大切な大切な価値のある存在だよ。絶対大丈夫だよ。」ということです。
寂しい気持ち、存在を否定されたような苦しさ、人が離れていく悲しみ、そんなことを抱えている誰かがいたら、私でよければほんの少しだけでも力になりたい。特に、子供の頃は、環境を自ら変えることはとても難しいので、私の経験の中から何か伝え共有できることがあるのではないかと思っています。
ずっと先のことになるかもしれませんが、最終的には、養育を語る会で学んだ”大事な人の隣に寄り添い、居続けること”ができる人間になりたいと思っています。続く→Vol.2
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NAO LINGERIE(ナオランジェリー)
オーナー/デザイナー
川嶋菜緒