【Grace act.】vol.2 児童養護施設への寄付のきっかけ

みなさま、こんにちは。
オーナー・デザイナーのNAOです。 

ナオランジェリーでは、独自の社会貢献活動を『Grace act.』と称し、少しずつではありますが活動しております。現在は、養護施設の子どもたちへ下着を寄付する社会活動を行なっています。

何故、そのような活動をしているのか、私自身の原点からお話させていただきたく存じます。

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VOL.2

 〜児童養護施設への寄付のきっかけ〜

VOL.1で書いたように、起業以来、子どもたちの役に立つことができないかと、その機会と巡りあうことをずっと待っていました。私が願ったからといって、すぐに実現することが難しいのが養護施設への支援でした。

養護施設は、閉ざされた空間ともいえます。それは加害者となりうる大人から子どもを守るために必要なことです。子どもを育てることができないけれど一緒に暮らしたいと思う親もいれば、子どもを育てることには興味が少なく自らの子どもを利用しようとする親もいます。

実際にあったことですが、一時、養護施設に預けられた子どもが実の父親に引き取られ育っていました。成長とともに子どもはSNSを始め、偶然にもそれを見つけだした母親が子どもに連絡して会い、その後母親は人身売買で売り飛ばしてしまいました。

また、別の養護施設出身の女性は、母親がホストクラブにはまりお金を全て使ってしまうため、女性のアルバイト代まで無心しにくるということを直接教えてくださいました。

施設としては、子どもたちの命や心を守るために、まったく関係のない人は当然ですが、親であっても簡単には子どもに近づけられないようにしています。そのような中で、どのようしたら良いのかと考えあぐねていました。

そんな時に、養護施設の支援に取り組まれ、里親となることも検討しておられた素敵な女性が催された会に参加したところ、そこに養護施設の職員の方も参加されていました。

職員の方はこう話してくださいました。「施設によっても異なるのですが、子どもたちが衣類や下着に使えるお金は限られています。子どもたちはやはり洋服から欲しいので、なかなか下着にはお金が回らずに古い下着をずっと着ていて可哀想に思います。下着が高くて買えないとも皆話しています。」大人であっても下着を購入することの優先順位が低い人が多い中、子どもはその傾向が強いことは当然であると思いました。

驚くべきことに、職員の方は、私が下着を作っていることは知らずに偶然お話をされたのでした。ナオランジェリーという手の温もりから生まれた下着を着けることで、あたたかさや、自分を慈しむ感覚、自分を大切にすることを体感して欲しいと思い、その場でナオランジェリーの下着を寄贈させていただけないかとお願いしました。

職員の方はご快諾くださり、下着とナオランジェリーのコンセプトが、初めて子供たちの手へと渡り伝えることができました。続く→vol.3

 

NAO LINGERIE
オーナー/デザイナー
川嶋菜緒